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腸はちくわのようなもの!?免疫機能で守る『内なる外』の臓器、それが腸です。

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腸を健康にすると体が元気になります。その理由の一つは腸が免疫機能をになっているからです。私たちが生きていくためには呼吸をし、食事から栄養を摂らなくてなりません。しかし、生きるために毎日繰り返す呼吸と食事からは多くの雑菌やウイルスも入ってきます。それなのに元気でいられる秘密は『腸の免疫機能』によるものです。私たちの体を健康に保つ最大の免疫器官の腸についてお伝えします。

 

腸の基本知識

栄養分を消化吸収して便を作ること

腸は消化管の一部で、胃から入ってきた食べ物を消化・吸収し、便を作って外に出すことです。筋肉でできている腸はぜん動運動によって食べたものを肛門の方へ流していきます。

腸は自律神経の交感神経や副交感神経の相互作用によって動いているため、自分の意思でコントロールすることはできません。交感神経は興奮時に競うする神経で、体温調節や血液循環、呼吸や消化など活発に動かなくてはいけない時や生命維持をする際に機能しています。

そして、副交感神経はリラックス時に機能します。睡眠中や音楽を聴いて楽しい気持ちや体を休める際に機能しています。

交感神経が優位の状態が続くと腸は緊張状態が続き本来の機能が果たせず、便を出す作用が弱まってしまいます。

ウイルスや雑菌などから防御している

生きるためにしている呼吸や食事によって入ってくる雑菌やウイルスを体内に入れないように防御しています。主に小腸では体の免疫システムが機能して感染症から体を守っています。

体の中にあって外部と直接触れる臓器という特徴があることから「内なる外の臓器」と呼ばれています。ちくわやホースなど筒状を思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。

 

免疫機能の中心は小腸

小腸について

小腸は十二指腸・空腸・回腸からなる臓器で、筋肉でできているため通常は3から4メートルの長さですが、伸ばすと約6から7メートルになる体の中では最も長い臓器です。直径は約3センチ、面責は約60坪(テニスコート1面分くらい)です。

とても広い面積を確保できる理由は、小腸の内側にあるアコーディオンカーテンのようなヒダがあり、そのヒダの表面にある1ミリ程度の絨毛(じゅうもう)という突起があるからです。

また、小腸は腸間膜というもので副空後壁に固定されて、重力に負けずに下がってこないようになっています。

小腸の働き

食べた物から栄養分を消化し、吸収するします。消化・吸収する時間は約6から7時間です。水分の7割も小腸から吸収されます。

小腸の表面に密集している絨毛(じゅうもう)の内側には、吸収した栄養素を運ぶ毛細血管とリンパ管が通っています。毛細血管が多く血液が多く集まる場所であるため、小腸の動きが悪くなると血液の循環も悪くなり、体の代謝が悪くなります。

腸内フローラの働きによって、小腸ではビタミンB群、ビタミンK、ホルモンなどを作っています。

小腸には体全体の免疫機能の6割から7割が集中している

小腸は免疫機能をつかさどる最も大きな臓器です。その割合は体全体の6割から7割です。小腸の絨毛(じゅうもう)内のパイエル板の中にはいくつもの免疫細胞が集まっています。その免疫細胞がチームプレーで免疫機能の働きをしており、休むことなく体を守っています。小腸は生まれ持って3つのバリア機能が存在します。

小腸の免疫機能

免疫機能その1〜腸内細菌叢(腸内フローラ)〜

小腸内には無数の細菌がそれぞれ群となっています。これは腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)と呼びます。また、腸内で同じ菌が群れとなって固まっているため『腸内のお花畑』というイメージから『腸内フローラ』と呼ばれることもあります。

腸内細菌叢(腸内フローラ)は大きく分けて3つに分類されます

有用菌

体にとって良い働きをする菌で、代表的な菌は「ビフィズス菌」、「乳酸桿菌」、「乳酸球菌」などがあります。腸内細菌叢(腸内フローラ)全体の約20パーセントを占めています。ビフィズス菌は腸内で「乳酸」と「酢酸」を作り出し、乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)や乳酸球菌は「乳酸」を作り出し腸内で有効に働き、体の健康維持管理に役立ちます。

日和見菌

善玉菌にも悪玉菌のどちらにも所属しない中間的な菌です。代表的な菌は「ユウバクテリウム」、「バクテロイデス」、「大腸菌(無毒株)」などがあります。腸内細菌叢(腸内フローラ)全体の約70パーセントを占めています。何らかの影響で腸内の環境が悪くなり、有害菌が増殖すると、日和見菌も有害菌のような働きをすることがわかっています。

有害菌

体にとって有害な働きをする菌で代表的な菌は「ウエルシュ菌」、「黄色ブドウ球菌」、「大腸菌(有毒株)」などがあります。腸内細菌叢(腸内フローラ)の約10パーセントを占めています。腸内に有害菌が増えると「インドール」、「インディカン」、「スカトール」などの有害物質を作り出します。これらは便やおならの臭いになります。

免疫機能その2〜腸の粘膜組織〜

小腸の内側は粘膜が滲み出ていて、体内に入ってきた細菌やウイルスや、食べもにについてくる微生物などが体にとって悪さをしないように常に監視をしています。小腸の粘膜では体に良いものと良くないものを見分け、必要な栄養素を取り込みいらないものは排泄するために選別しています。

小腸の粘膜は2から3日に1回はがれて常に新しい組織に変わっているとても新陳代謝の活発な場所です。この新陳代謝のおかげで、体にとって良くないものは剥がれ落ちた小腸の粘膜と共に便としてた以外に排泄されます。

免疫機能その3〜腸の免疫細胞〜

小腸の内側の上皮にあるパイエル板には数種類の免疫細胞がいて、免疫細胞がそれぞれの働きをしながらチームプレーで免疫システムを守っています。免疫細胞は白血球に集まっていて「リンパ球」、「単球」、「顆粒球」、「マスト細胞」に分かれています。

リンパ球

B細胞・T細胞・NK細胞・樹状細胞

単球

樹状細胞・マクロファージ

顆粒球

好中球・好酸球・好塩基球

生きるために大切な免疫器官

生き続けるために毎日行っている「呼吸」や「食事」から嫌でも入ってきてしまう細菌や微生物、ウイルスから体を守るために必ず通る臓器が消化管であり、その中でも必要なものと必要でないものを選別している場所が『小腸』なのです。

特に感染症から体を守るために小腸では免疫機能がやすみなく働いています。免疫力が高い低いというのは、この免疫機能の働きのスムーズさ強さの違いによるものです。

免疫機能を高めるための方法

免疫機能を高めるためには、小腸の免疫細胞を強くすることが大切です。

腸内細菌叢(腸内フローラ)を整える

腸内細菌叢(腸内フローラ)のうち体に良い働きをする善玉菌が増えると、腸内の免疫細胞が刺激を受けて活性化することがわかっています。

善玉菌を増やす発酵食品を食べる

発酵食品は乳酸菌で発酵するものが多く、それらは腸内で乳酸を作り出し、すでに腸内にいる腸内細菌叢(腸内フローラ)に働きをかけて腸内環境を整えます。毎日発酵食品を食べることは腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えて、腸管免疫を活性化します。

おすすめ発酵食品(主なもの)

漬物類

ぬか漬け・キムチ・ピクルス・ザーサイ

豆類

納豆

 

調味料類

醤油・酢・味噌・みりん・豆板醤・ワインビネガー・バルサミコ酢・魚醬・タバスコ・塩麹・ミキ

 

乳製品

チーズ・ヨーグルト・乳酸菌飲料

魚介加工品

かつおぶし・塩辛・くさや・アンチョビ

飲料

日本酒・ワイン・ビール・シードル・焼酎・泡盛・ウイスキー・甘酒

お茶

紅茶・ウーロン茶・プーアル茶

その他

ナタデココ

 

まとめ

腸は口から肛門をつなぐまるでちくわのような一本の繋がった臓器です。その働きは、生きるためになくてはならない最も大切な「栄養分を吸収する」ことと「免疫力で体を守る」ことをしています。小腸の免疫機能がきちんと働いているからこそ、生きていると言っても言い過ぎではありません。

免疫力を高めるためには、腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えることも大切です。腸内細菌叢(腸内フローラ)が喜ぶ食事を積極的にすることも重要になります。

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